犬をバイクに乗せて走行することもできる
旅行に愛犬を一緒に連れていきたいと思う人は、多くいます。
でも、自動車ならまだしもバイクだと無理なのではないかと心配するライダーもいますが、実際にはどうなのでしょうか。
結論から言うと、バイクにペットを乗せて走ることは法的には全く問題がありませんので、ツーリングに連れていくことができます。
というのも、動物は法律上は積載物と見なされますので、いわば荷物として載せることができるからです。
積載については一定のルールがありますので、そこを押さえておきましょう。
たとえば、原付以外のバイクでは積載物の重量合計は60kg以内にすべきです。
また、幅はキャリアから左右15センチが出る部分までは許されますし、高さとしてはタイヤの接地面から2メートルまでとなっています。
ペットを乗せる場合は必ずキャリーバッグ、もしくはケースに入れることになりますので、固定した場合のサイズや他の荷物との重量の兼ね合いを考えるべきなのです。
バイクへのペットの乗せ方
ペットを乗せるのは法的に問題がないと言っても、大事なペットを他の荷物と同じように積載するわけにはいきません。
そこで、ペット専用のバッグなどを使用することになります。
一番シンプルなのは、ペット用のリュックを背負って走行するという方法です。
小型ペットならリュックに入れることができますし、飼い主と半ば密着していますので安心感を与えられます。
バイクに固定して乗せたいのであれば、バイク用の専用ペットキャリーケースを利用するのがベストです。
硬質素材を使っていてメッシュ部分が設けられていますので、呼吸するのも楽ですし安定感があります。
ただし、愛犬の様子を走行中に見るのは多少難しいので、定期的に停車して見てあげる必要があるでしょう。
ペットを乗せるときの注意点
まずは、そもそも愛犬がバイクに乗って走ることができるかを、近距離で試してみるべきです。
犬によってはすぐに乗り物酔いをしていまうものもいますし、振動や音などが怖くて乗れないというケースもあります。
たとえ大丈夫だとしても、長時間の走行だと風や強い振動で疲れてしまうことが多いです。
そのため、普段よりもこまめに休憩したり、予定にゆとりを持たせて短い距離だけの移動にしたりする配慮が求められます。
また、愛犬の安全を考慮してあげましょう。
バイクに乗せる場所によっては、熱や風がより強く当たるところがあります。
また、万が一転倒した時に安全を確保できるようしっかりと固定しておくことや、走行中にフタが外れない仕様となっているかなどの確認を徹底しましょう。
その上で、無理のない丁寧な運転を心がけて、急な振動や衝撃をできるだけ与えないようにすべきです。