1. >
  2. >
  3. 台風時にバイクを守る方法

台風時にバイクを守る方法

バイクに起こる台風被害

台風はさまざまな被害を人や物、住宅に引き起こしますが、バイクにも深刻な被害を与えることがあります。
事前にどんなリスクがあるかを知っておくかで、適切な対処法を取りやすくなります。

まず、最も多いのが強風による転倒です。
いつもの風では自立しているバイクも、台風ともなるとあおられて倒れてしまい、ミラーが折れたりボディーに傷が付いたりする原因となります。
場合によっては、強風でそのまま引きずられていって、パーツやカウルがはがれるといった被害になることもありえます。

バイクは2輪で立っていますので、スタンドをしっかりとしていても転倒するリスクは大きいです。
特に保護のためにバイクカバーをしている場合は、より風の影響を受けやすくなって転倒しやすくなります。
バイクが転倒することで、車体へのダメージだけでなく、バイクが住宅や他の自動車などにぶつかって損傷を与えてしまう可能性もあります。
バイクの持ち主に損害賠償をする責任が及ぶかは微妙なところですが、思いもよらないリスクがあることは覚えておきましょう。

もう一つの被害は、浸水です。
雨がひどくなって道路が冠水してしまい、そのままバイクも水没してしまう可能性があります。
基本的にバイクはパーツがむき出しの状態で走行しますので、多少の雨水では故障はしませんが、完全にエンジンが水没して内部まで水が入ると故障の原因となります。
また、配線が水に濡れることで電気系統がやられてしまうこともあります。

台風被害を防ぐ方法

台風が近づいてきているということが分かったら、早めに対処しましょう。
一番良いのは、バイクを室内に入れることです。
しかし、スペースの関係で難しいこともありますし、集合住宅であれば室内避難は無理でしょう。

その場合、少なくてもバイクを駐輪場の柱やフェンス、丈夫な配管などに固定することができます。
その際には、一カ所だけでなく複数箇所をロープやベルトなどを使って固定しましょう。

また、柱側にサイドスタンドが向くようにバイクを移動させます。
こうすると、重心が柱側に行きますので転倒リスクは下がります。
マフラーや鍵穴といった水が侵入しやすい場所をテープでふさいでしまうことも大事です。
少しでも浸水リスクを下げましょう。

台風時のNG行動とは

逆にしてはいけない行動としてはバイクカバーを付けることで、上記のようにカバーによって風にあおられ転倒リスクが高まります。
また、センタースタンドでバイクを立てるのもNGで、左右どちらにも倒れやすくなってしまいます。
台風時にはサイドスタンドを使うようにしましょう。

台風がすでに直撃しているのであれば、バイクを避難させるためであっても、バイクを走行させるのはやめましょう。
なによりも自分の体を大事にして対策を講じるべきです。