南関東の有名スポットであるヤビツ峠
南関東のバイクツーリングスポットといえば、有名どころとしてヤビツ峠は外せないところです。
矢櫃とも表記されることがありますが、カタカナ表記が一般的です。
ヤビツ峠は、関東の峠の中でも非常に有名な場所です。
屈指の峠道とも呼ばれることもありますが、それは車線が狭い個所が多いということで、ヘアピンカーブが続く舗装路でもあるからでしょう。
運転技術がないと、結構つらい思いをしたりします。
それだけに、ツーリングとしていってみると、自分の実力がはっきりと見えてきたりもするのです。
それはそれで、ツーリングの醍醐味でもあるといえるでしょう。
ヤビツ峠は2つに分けられることがあります。
アクセスしやすい秦野からの道を表ヤビツと呼び、宮ヶ瀬側を裏ヤビツと呼んだりします。
初心者の場合には、表ヤビツがいいでしょう。
道幅もそこまで狭くなることもなく、コーナーも見やすくなっていますので、走りやすい峠道です。
しかし、いったん裏ヤビツに入ると、道幅は極端に狭くなり、ブラインドコーナーも一気に増えていきます。
道を知らないと走りにくい場所でもあり、初心者お断りのにおいを漂わせている峠道でもあるのです。
アクセスは秦野中井が一番簡単
ヤビツ峠に向かうのには、一番確実なのは秦野中井ICから向かう方法です。
県道71号線を北上し、標識を見ながら走っていけば、風景は一変していきます。
山間部なので、天候が変わりやすい場所として知られています。
雨具などの防雨セットの用意はしっかりとしていきたいところです。
もう一つのルートとしては、宮ヶ瀬から降りてくる方法です。
ツーリングプランとして組み入れてみてもいいですが、できれば走ったことのある人とともに行くと、道のこともわかりやすいでしょう。
いろいろな属性が集まる峠道
ヤビツ峠は気持ちのいい道路です。
関東の中でも、ここまで人気のスポットも珍しいかもしれません。
しかし、それだけいろいろな人が集まってもくることに注意しましょう。
バイクのツーリングの場合、車種によってスピード域が全く違います。
このヤビツ峠には、峠を攻めにくるライダーもかなりいるのです。
ですが、実際にはそういった人ばかりではなく、峠を純粋に楽しみにきたり、風景を味わいにいったりする人もたくさんいます。
追い抜きする際には、道が狭いですし、ブラインドコーナーも多くあります。
時期によっては、吹き溜まりになっており、枯葉がコーナーにたまっていることもあるのです。
そういった箇所にふいに突っ込めば、転倒することも十分考えられるのです。
楽しい道路でもありますので、抜く側は安全に配慮し、抜かれる側は危険が伴わないようにしてあげることが大切でしょう。
時に譲ってあげることも、マナーとして、安全の確保として需要なことを思い知らされる場所でもあるのです。